外壁や屋根塗装をする際に必ず行うプロセス、色決めです。この色決めが上手くいくか行かないかで塗装工事の満足度は大きく変わるのではないでしょうか。そんな時に役立つのが「色見本」です。「色見本」はイメージを伝えることには利点がありますが、同時にデメリットも存在します。
今回はデメリットや注意点に焦点を当て色見本の種類ごとにご紹介しますので、色選びの際にはメリットデメリットを踏まえてご検討ください。
【色見本帳】
メーカーが作成した色見本は、特定の塗料を使用する場合に特に有用です。外壁塗装の機能に応じて、使用可能な色が制限されることもあるため、これを理解しておくことが重要です。ただし、注意が必要なのは、パンフレットやカタログなどに掲載されている場合です。これらは印刷物であり、厚紙に塗料を塗布したものを印刷用に取り込み、印刷インクで再現しています。そのため、紙やインクの種類が異なるため、実際の塗料とは色が異なる可能性があります。色見本を使用する際には、実際の塗料との一致を確認するために、実際の塗料での試し塗りを行うことが重要です。
【塗板】
塗り板では全体像を把握するのは難しいです。小さな範囲では予想がつくこともあり、施工の質も感じ取れますが、全体を見ると印象が変わることがあります。
【カラーシミュレーション】
色の正確さも重要です。外壁塗装の塗料と印刷インクの違いと同様に、同じ色を再現することができない場合があります。
塗装工事の色選びでは「色見本」はとても役に立つツールです。上記のようなデメリットを踏まえ、タイプの異なる色見本を組み合わせることで上手に色選びをしましょう。