塗装の外観において、艶は重要な要素となります。塗装業界では、光沢度を基準にしてツヤあり、なしを分類しており、その基準は平面に60度の角度から光を当てた際の光の反射率によって決められます。具体的には、光沢度が70%以上を艶あり、60%前後を7分艶、35%前後を5分艶(半艶)、15前後を3分艶、5以下を艶消し(艶なし・マット)と表現されます。

艶をつけるメリットは多岐にわたります。まず、耐久性や耐候性が向上し、塗装の寿命が延びることが期待されます。また、表面の凹凸が少ないため、汚れが付着しにくくなり、美観が持続します。さらに、艶ありの塗料は塗りたての光沢があり、建物に高級感と意匠性を与えることができます。

人気のある3分艶は、つや有り(全艶)塗料につや消し材(調整剤)を混ぜて作られます。この特殊な仕組みにより、表面に微細な凹凸が形成され、光の分散反射が促進されます。これにより、ツルツル感が少なくなりつつも、独特の質感と艶が生まれます。

3分艶の魅力は高級感を演出し、光の反射を抑え、落ち着いた仕上がりを提供します。和風住宅やモダン住宅では、風格を保つために艶消し塗料がおすすめされることもあります。艶ありと艶なしの選択は、完全に個人の好みによるため、基本的には自分が最も適していると感じる方を選ぶことが重要です。外観の美しさを追求するなら、3分艶の魅力を活かしてオシャレな建物を手に入れましょう。