塗装工事には欠かせない選択肢、水性塗料の特徴

最近では、人や環境に優しく、臭いも少ない水性塗料が注目を集めています。気になる方も多いでしょう。今回は水性塗料の特徴をご紹介します。

メリット

1・臭いが少ない:

有機溶剤を希釈剤とする油性塗料と異なり、水性塗料は主成分が水であり、不快な臭いがほとんどありません。作業中や乾燥後も快適な環境を維持できます。

2・扱いやすい:

誰が作業を行っても安定した品質が得られるため、初心者でも手軽に利用できます。乾燥前なら水で洗い流すことも可能で、手入れが容易です。

3・価格が安い:

水性塗料は水で薄めることができ、有機溶剤で薄める油性塗料に比べて余計な材料費がかからないため、コスト面で優れています。

4・保管がしやすい:

主成分が水であるため、保管に特別な注意が必要なく、火気の心配もありません。有害な溶剤が含まれていないため、安全性が高いです。

5・油性塗料とそん色ない塗料も多くある:

最新の研究により、外壁などにも適した強固な塗膜を形成する水性塗料が増加しています。油性塗料と遜色ない性能を発揮します。

6・1液性の塗料が多い:

主成分が水である水性塗料は1液型が多く、容器を開けて直接塗ることができ、手軽さがあります。

 

デメリット

1・塗装に向かない素材がある:

鉄部など水性に弾かれる素材への塗装は難しく、専門家の技術が必要ですが、下塗り材を上手に使えば対処できることもあります。

2・ツヤや発色に限界がある:

有機溶剤を含まないため、塗膜のツヤが持続しにくく、数年後には落ちる傾向があります。ツヤを求める場合は注意が必要です。

3・気候の影響を受けやすい:

低温時に硬化機能が低下し、最大の性能を発揮できないことがあります。寒冷地や冬期には外壁塗装に適していない場合もあります。雨にさらされると未硬化の塗料が流れる可能性もあるため、施工環境には十分な注意が必要です。

 

水性塗料を選ぶ際は、利点とデメリットをバランス良く考慮し、具体的な用途や環境に合わせた選択が重要です。